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悩ましい前歯の治療

 前歯の治療を保険でするか?自費でするか?3人の歯科医(仮名)に伺いました。

・中道先生『どちらでもOKです』
前歯は白い歯の材質でも保険診療が適用されます。金属の被せの上に正面から見える部分にレジンというプラスチックのようなものを貼り付けます。 白色の種類もあるので他の歯とも違和感が少なくて、3割負担なら5000〜6000円で治療が出来ます。 自費のセラミックなどと比べると変色しやすいなどと指摘もされていますが、治療直後は一見すると殆ど遜色ない仕上がりになるので満足される方が多いですよ。 もし、お金に余裕があって見た目の美しさを追求されるのであれば自費治療をすれば良いのですが、4〜15万(平均8万)くらいはかかります。

・陶本先生『保険でも出来ないことはありませんが…』
保険でも治療は出来ますが、品質や仕上がりが全然違います!陶器(セラミック)なので美しくて精巧に作られています。 また、天然歯のように殆ど劣化しません。 口内歯肉に対するアレルギー反応も少ないです。 保険歯は経年変化が激しく(黄色く変色するなど)、口臭の原因になったり、歯肉炎や虫歯が再発しやすいという欠点もあります。 毎日使うお皿と比べたらよく分かるでしょう。プラスチックや紙の皿を使うよりも陶器の方が値段は高いですが満足度が違いますよね。 保険歯の種類は限られますが、自費歯は陶材、ハイブリッドセラミック、メタルボンド、ジルコニアなど色々な選択が可能です。

・保内先生『まずは保険で治しましょう』
基本的には保険治療で十分です。これが良医の常識だと思っています。セラミックなどの自費歯が自然に近いといっても、天然歯も煙草やコーヒーやお茶や歯磨き不足で変色してきますし、 年齢とともに損傷することもありますよね。若い方が事故などで前歯が欠けた…と言う場合などは良いでしょうが、高齢者の場合には歯だけが美しくても顔の方が3C(シワ・シミ・白髪)が増えてアンバランスになるかも?(いや失礼!) そもそも、我々歯科医が自費を勧めるのは経営的な要素が多いのは事実です。また、自費を希望される患者さんの中には、まるでブランド品や高級宝石を買うような感覚で、自己満足(見栄?)だけが優先している方もあると感じています。

さてさて、迷いますよね〜。ネットの情報も多いですし、歯科医の説明の仕方にも微妙な差がありますし…。「前歯治療に何十万もかかった!」という話を時々耳にします。 いわゆる費用対効果を考えながら自分に合った治療を受けたいものであります。

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