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御布施

 お布施について一言。布施とは、他人に施し与えること。金品を与えることに限らず、 教えを説き示すこと、恐れや不安を除いてやること、また広く社会福祉的活動を行なうことをいう。 これは仏教の基本的実践徳目である。狭義には僧や巡礼などに金品を与えること。 また、その金品。特に仏事の際の僧に対する謝礼のことである。【スーパー大辞林参照】

 まあ、一般的な我々の感覚では“おふせ”と言えば「葬式や法事の時にお坊さんに支払うお金のこと」ですよね。 例えば葬儀で僧侶を呼んで、お通夜、葬式、火葬場、初七日の法要(4回と数える?)でお経を読んでもらった場合、 一回平均5万×4=20万円かかるのが相場だそうです。 そして、さらに戒名料(おおむね3段階)の10〜30万が加わって、約30〜50万円が必要となるのです。

 最近では「生活が苦しくて葬式やお墓どころではない」という人々が急増しているようです。 とどまることを知らない“ジミ葬”の人気!? 今や4分の1が直葬(病院の霊安室からご遺体を火葬場に直行させる)だという報告もあります。 この場合の御布施は「炉前法要」ということで5〜10万が目安だとか(別途戒名料)。 中には僧侶も呼ばず、お経もあげずに火葬のみという方もいらっしゃるようですが、これは流石に抵抗がある人も多いでしょうね。

 私事で恐縮ですが、今年は小生の父の「葬儀と一連の法事」がありました。また、亡き母の 「13回忌」法要と重なり、御布施のことを考える機会が多かったのです。御布施は《宗派》や《地域》によって違うことは承知していました。しかし、色々と調べていくうちに分かった ことは《各寺院の方針》が一番大きいということでした。例えば「初盆」の施餓鬼法要の場合、 同じ曹洞宗でも値段はマチマチなのです! 1〜3万というお寺さん。5万円均一というお寺さん。 基本10万プラス戒名ランクなどによる追加料金15〜30万(合計25〜40万)が必要なお寺さん。 これらの差には本当に驚かされました…。

 ちなみに“和顔施”(わがんせ)という御布施があるそうです!! 笑顔を人に見せることが、 それを見る人に幸福感を届け、一種の布施を行なっていることになるという考え。【Wikipedia参照】 いや〜、こういう布施は大賛成ですし、小生も実践していきたいものだと思いました。 きみまろさんが言うように「心配ご無用、人間の死亡率は100%ですから」。そう、いつかは誰もが必ずお世話になる事ですから、日頃から心構えをしておきたいものですね。

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