たかはし医院 タイトルロゴ

全盲のピアニスト達

 「全盲ピアニスト」と呼ばれている人々がいらっしゃいます。 以前に梯 剛之(かけはし つよし)さんという人を知って感銘を受けたことがありました。 1977年に音楽家の両親のもと東京に生まれましたが小児癌により生後1ケ月で失明。ピアノを玩具がわりに親しみ、 4歳半からレッスンを始め、21歳で新人の登竜門と言われるロン・ティボー国際音楽コンクールで2位。 これまでに多くの受賞をし、世界中で演奏活動を続けておられます。

 そして、もう一人がご存じ辻井伸行さんです。 1988年に産婦人科医の父と元アナウンサーの母の間に生まれました。 7歳の時、全日本盲学生音楽コンクールピアノ部門で第一位。 2009年アメリカで開催されたヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールで優勝(日本人初)。 国内外で幅広い演奏活動をされています。

 もし、自分が全盲になってしまったら…。そんなことを考えると本当に信じられない方々であり、見えることの有り難さを再認識するばかりです。

 さて、蛇足ですが、健常者である我々の目でも見えないものについて考えてみました。 電磁波(携帯電話、電子レンジ)、赤外線、超音波、レントゲンなど日常当たり前のように利用しているものがあります。 また、超能力といわれる透視や念力、精神世界における霊魂や神様なども目には見えませんが、確かに存在するものなのかもしれません。 そして、一番注意しなければいけないのが「人は見かけによらぬもの!」ということ。 つまり、人間というものは外見や表面的な暮らしぶりからは想像できないような正反対の内面や人知れぬ苦労が隠されていることがあるからです。 明き盲にならないよう注意したいものですね。

たかはし通信のトップページへ戻る   トップページへ戻る