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健康法あれこれ

・ブームで終わることが多い
 今から考えれば怪しげな方法もありますが、怪しければ怪しいほどマスコミが取り上げ、話題になりやすい傾向があるのです。 最新の医学でも、なかなか治らない慢性病(アレルギー、肝臓病、糖尿病、膠原病、自律神経失調症など)や、もっとむつかしい難病や癌(ガン)などでなやんでおられる患者さんは、ワラをもつかむ願いで色々なものを試してみる…。その気持ちは本当によくわかります。

・悪徳商法にご用心!
 このような慢性病や難病で苦しむ患者さんにつけこんで“あこぎな商売をするやから”が少なくありません。 「□□で糖尿病が治った」「ガンに効く奇跡の△△」「アトピーに勝つ○○健康法」など思わず飛びつきたくなるようなハデなPR。 利用者(地元の人又は有名人)の体験談をうまく織り交ぜたチラシ。××博士、**教授の著書やコメントを利用し、その理論を神秘的、独善的に拡大解釈したパンフレットや本(ブック商法といいます)。 高額な医療器具、健康器具を会員価格で売り込むマルチ商法まがいの強引な販売…etc。
 国民生活センターに寄せられる食品の危害報告のうち、「健康食品」による被害は全体の第三位だといわれています。また、いわゆるドリンク剤は薬局、薬店でしか販売できない医薬品ですが、 “元気の素”は主にアルコールとカフェインの覚醒作用!市販されている約300種のうち4分の1がアルコールを含んでおり、なんとドリンク剤による飲酒運転で交通事故を起こした例もあったとか(現在は原則禁止されているようです)。

・厚生省お墨付きの「特定保健用食品」
 薬事法で厳しく規制されている医薬品と、食品衛生法で許可される健康食品(健康薬品)とでは、月とスッポン以上の違いがあります。 簡単にいえば、前者については、適応症は最小限に限定され、副作用は最大限に表示するようになっていますが、後者の場合は、その効能など事実上野放しのPRができる状況なのです(外見からの区別は困難)。 そこで、登場したのがこの「特定保健用食品」。医薬品などではありませんが、細かい審査が行われ、効果や副作用を明記することになっているものです。 今の所カルシウムとオリゴ糖が主流ですが、今後、すべての健康食品が、この指定を受けるべきものと考えられています。

・まとめ
●星の数ほどある健康法について質問されても、『良いか悪いかわからない』というのが正直な答えです。
●少なくとも、通信販売、訪問販売、マルチ商法まがいのパーティー販売、霊感的な宗教販売などには十分注意して下さい。
●何万円もする高額商品は危険です(高いほど霊験あらたかと思うのは大きな錯覚!)。
●医薬品に頼らない健康法は理想ですが、病医院の薬をきっちり服用しなかったために命取りになったケースが数多くあることも事実なのです。
●いずれにしても、真の健康法とは、お金のかからないものであるはずです。つまり、健康は金で買うものではなく、健康の3要素(栄養、休養、運動)に気をつけて、自分で創造していくべきものだと思います。

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